【ベイビー・ドライバー】ヤワな演出じゃぁつまらない

 

 

ベイビー・ドライバーという映画を観たいと思っていたのですが忘れていて、しばらくたってから観てみました。

これは「スコット・ピルグリムと邪悪な元カレ軍団」のエドガー・ライト監督によるもので、彼は映像を音楽とシンクロさせた撮り方をすることで有名なんだそうです。

 

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団 【ゲーム感覚で】

 

たしかにスコット・ピルグリム、たくさん音楽が使われてましたもんね。

いわゆるカーチェイスものだということで、ガンガン激しい音楽をかけながら軽快に進むのかなと思ってました。

が、

主人公が重度の耳鳴りをごまかすために常にイヤホンで音楽を聴いているという設定のわりにたいした臨場感はないですね。

その設定は無理があったといえます。

音楽映画じゃないフランス映画のタクシーを観たほうが音楽も含めよほどエキサイトできます。

 

TAXi ダイヤモンド ・ミッション 安定のフランス調

 

ストーリーも面白くないのですが、とくに音楽映画として観た時に充実感が感じられないですね。

監督御用達のベックとか、Tレックスとかが流れるのですが、スコット・ピルグリムのおバカB級でありながらも溢れ出るゴージャスさがこちらの作品にはないです。

まぁ、キャストの厚みも違いますけどね。

 

音楽に映画を合わせるのは無理がある

イヤホンつけて聴いている音楽がそのまんま映画のBGMとして流れる・・・

う~ん、ユアン・マクレガー主演の「ナイト・ウォッチ」で一瞬だけそうなるシーンを観た記憶がありますが、全編そういう感じで進むとけっこう厳しいですね。

音楽に合わせて動きというか振り付けがなされるところも評価がわかれたみたいですが、ピストルでパーン!て撃つ動きまで音楽に合わせてるわけですからね。

しかもそれでミュージカルというわけでもなく。なんとも評価しずらいですね。

冒頭から曲に演技を合わせようとしているのがあからさまなので、俳優の演技がどことなく寒いんです。

キャッチフレーズ的に「音楽と映画の融合」「音楽とカーチェイスの融合」などとありましたが、このような形での「融合」というのはあまりに即物的な融合すぎて。

だって本来、映画と音楽が融合してるのは当たり前のことですし。

思うに、音楽に映画を合わせてはいけないのかもしれません。

映画に音楽を合わせるのがやはり正しいのでしょう。

音楽にフィギュアスケートの演技を合わせることがないのと同じですかね。

 

退屈なやりとり

リリー・ジェイムスと恋人未満?になり、レストランなどでの会話がダラダラ続くのですがこの関係性がなかなか退屈で…

いっそ恋愛は抜きにして徹底的に人間離れした硬派なドライバーの話として仕上げればよかったのかもです。

カーチェイスで音楽と融合するならそれこそしつこいですけどタクシーとかワイルドスピードとかのほうがよほどイケてると思いますよ。

エドガー・ライト監督の映画はスコット・ピルグリムしか観たことない、と思っていましたが、タンタンの冒険の脚本も担当していたのですね。

タンタンの実写というかCG版はまあまあ面白かった記憶がありますが…

オシャレなだけでつまらない映画だ、という評も多いですがむしろオシャレにすらなっていない映画だと思います。

映画に音楽を取り込むのって意外と難しいなあと思いました。

予告編では軽快な音楽にのって車が出てきたので期待したのですが。

車の映画を観たいのならば他の映画をおすすめしますし、音楽と映画の融合を観たいのならまた別な映画をおすすめしたいです。

主人公の脳内を再現するだけでは表現として物足りないのです。

やはり映画の基本である演出、ストーリー組み立てに力を入れないと、面白い映画はできないのだと思いました。

 

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