ダージリン急行を観ていたらエイドリアン・ブロディが出ていたので、戦場のピアニストを思い出しました。
戦場のピアニストを映画館で観てからもう二十年以上は経つことに気づきました。
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一発屋のカメレオン俳優?
エイドリアン・ブロディ (Adrien Brody) は戦場のピアニスト以来ちょくちょく名前を聞くので、そこそこの俳優として活躍してるのかなと思っていました。
彼もカメレオン俳優みたいな感じだったかなぁと思って調べたら「アカデミー主演男優賞を獲った一発屋俳優」という評価もあるようです。
戦場のピアニスト、自分がいちばん記憶していたのはナチスの振る舞いの露骨な横暴さと、それを表現した役者たちの上手さだったと思います。
もちろん主演のエイドリアン・ブロディも、実際にポーランドの血が入っているだけあって、ルックス的にもポーランド人らしさ、そして長い指がピアニストらしさ抜群で、アカデミー賞を獲れたのはルックス要因も大きいのでは?と思います。
ナチスを題材にした映画はたくさんありますが、これはポーランドから、音楽家の視点から描いており、線火を生き延びたピアニストの実話ならではの緊迫感に溢れた映画です。
演奏シーンの映し方
改めて観ていてそうそう、こんなシーンあったなぁなどと思っていましたが、個人的に納得できない点がありました。
それはピアノ演奏のシーンです。
簡単な演奏だとそうでもないのですが、速弾きのシーンで、エイドリアンの顔と手元が同時に映ることがなく、分断されて映るのがちょっと残念、もうちょいなんとかならなかったのかなーと。撮影技術的にも。
エイドリアンは撮影にあたってもちろん自分でもピアノを練習したようですが、手元のシーンは基本的にプロによる吹き替えなのでしょう。
そのせいかそういう風にやや不自然に分断されている印象の画面なのです。
ピアノを弾くシーンにこだわっている私が特に気にしているだけで普通の人は別に気にならないのかもしれません。
最近観た「パリに見出だされたピアニスト」などでは、ピアノ演奏中の顔と体の動きと手元を自然にすべて映していると思いました。
これはナチスの戦争映画である以外に主人公がピアニスト、音楽家である映画でもあります。
エイドリアンの努力と裏腹に撮影陣はそこに力を入れなかったのか、このような細かい演出も含めその部分の描き方がちょっと弱い、足りないなと感じました。
リアルタイムで観たときは気にならなかったことでも音楽にこだわって映画を見始めるとこのような細かいことも気になってくるのです。
しかしそれ以上に年月と共に知識や経験が増えて理解できることも増えたり当時の記憶と違っていたり違った見方ができることに驚いています。
なので一度観た映画を再びもしくは何度も観てみることは新たな発見につながるので重要だなと感じました。
戦場のピアニスト THE PIANIST
2002年 フランス・ドイツ・ポーランド・イギリス 148分
監督 ロマン・ポランスキー
キャスト
ウワディスワフ・シュピルマン:ウェイディク (エイドリアン・ブロディ)、ヴィルム・ホーゼンフェルト陸軍大尉 (トーマス・クレッチマン)、ドロタ (エミリア・フォックス)
内容(あらすじ)
1939年、ドイツ占領下のポーランドの首都ワルシャワの放送局で演奏するユダヤ系ピアニストのシュピルマンは家族と共にゲットーに移住した。何十万人ものユダヤ人が強制収容所に送られる中、彼だけが奇跡的に死を免れ、必死に潜伏生活を送っていたある日、一人のドイツ人将校に見つかってしまう。
