ディリリとパリの時間旅行 曲&歌 あらすじ・ネタバレ

 

 

前から気になっていたフランスのアニメ、ディリリとパリの時間旅行 を観ました。

Je voulais aller à Paris à  la Belle Époque, de la fin du 19ème siècle au début du 20ème siècle, après avoir “Dilili à Paris” .

I wanted to go to Paris from the end of the 19th century to the beginning of the 20th century in Belle Époque after watching “Dilili à Paris” .



 

ニューカレドニアからやってきたディリリ

少女ディリリ(Dilili)は、ベル・エポック(Belle Époque)の時代にどうしても外国に行ってみたいと仏領ニューカレドニア(Nouvelle-Calédonie)から密かに船に乗り、パリにやってきて博覧会に出演していました。

この時代は人間博覧会のようなものがあちこちで沢山開かれていたのです。

人間動物園とも呼ばれ、アフリカやアジアなどから連れてこられた人々が沢山働かされていました。

巷を騒がせている連続少女誘拐事件に巻き込まれそうになったディリリは配達人のオレル(Orel)と共に、男性支配団によって誘拐された少女達を探します。

男性支配団というのは架空の名前ではありますが、女子に教育を受けさせないように洗脳する団体で、当時このような団体がいくつも実在したようです。

人種差別に女性差別と差別だらけの社会だったのですね。

ディリリとオレルが19世紀末~20世紀初頭に活躍した著名人に次から次へと会うところが見所のひとつです。

著名人、もう出るわ出るわの大放出です。

ポーランド出身のキュリー夫人(Madame Curie)の自宅へ行ったり、狂犬病のワクチンを発見した細菌学者パスツール(Louis Pasteur)、飛行船を発明したブラジル出身のサントス・デュモン(Alberto Santos-Dumont)、アンリ・マティス(Henri Matisse)などの画家、ルーマニア出身の彫刻家コンスタンティン・ブランクーシ(Constantin Brâncuşi)とその彫刻も出ましたね。

人物と共に作品もリアルに出るので知ってる身からするとニヤッとしてしまいます。

そして当時からパリは他の国から来ている人達がものすごく多かったことに改めて気づかされます。

 

エリック・サティのグノシェンヌ

そんな中、フランスが生んだ音楽界の異端児エリック・サティ(Erik Satie)が現れ、グノシエンヌNo.1 (Gnossienne No. 1)を弾きました。

 

 

グノシエンヌってもやもやした曲だと思っていたのですが、この作品で観ると、けっこうオシャレっぽく、楽しく踊れる曲なんだなと思いました。

ちなみに生レンズコンタクトのCMで有名なのはグノシエンヌNo.3ですね。

使い方次第で怖くもあり楽しくもある曲だと思いました。

サティの音楽って、最初聴いたときは良さがわからなかったのですが、本人が筋金入りの変人だった通り、掴み所のないちょっとエキセントリックな旋律と意味不明なタイトルなどが特徴で、意外とクセになりますね。

私がサティに対して思うのは「一見不思議だけど何気に流し続けていても飽きないオシャレなクラシック曲」という印象です。

そんなサティの有名な曲は他にもたくさんありますが、1900年に作曲された Je te veux(お前が欲しい) は、

歌手ポーレット・ダルティ(Paulette Darty)のために書かれアンリ・パコーリが詞をつけたシャンソンの独奏版で、大変知名度のある曲です。

オペラ歌手が歌っているバージョンもよく耳にします。

サティにしてはわかりやすく大衆的なメロディだと思います。

 

 

 

綺麗で聞き取りやすいフランス語

映画の後半ではソプラノ歌手のエマ・カルヴェ(Emma Calvé)がディリリとオレルと一緒に、地下に幽閉されている少女達を誘導して救い出そうとします。

登場するのが実在した芸術家ばかりなのでリアリティがあります。

この映画はアニメで切り絵のような作風なのですが、日本のアニメとは様々な面が違います。

キャラの動きがややぎこちない特徴があり、日本のアニメキャラに比べると頭も小さく頭身があり顔の描き方がリアルであまり可愛くないのですが、色彩感覚がどぎつくなくて非常に美しく繊細で見飽きないです。

時折、監督が4年間撮りためたパリの風景写真も合成されて現れるのも臨場感があります。

あと、フランス語の発音がはっきりとわかりやすく綺麗なのもこの映画の特徴だと言われています。

やはりアニメだからでしょうか。

たしかに聞き取りやすいフランス語で、初心者にもわかりやすいフランス語だと思いました。

語学をアニメで習得しようとする人が多いのもわかる気がします。

とにかくアニメといっても日本のアニメと違うので大人が観るのにぴったりの作品だと思いました。

このベル・エポックの時代って、差別などはまだまだ多かったのですが、たくさんの科学者や芸術家が台頭し、非常に文化的に繁栄し始めていた時代なんですよね。

そんな生き生きとした美しい時代を美しい色彩で描いているのがこのディリリとパリの時間旅行です。

19世紀末~20世紀初頭のパリ、写真に残っているのを見ると、まだエッフェル塔が造られている途中だったり、黒っぽい服装の紳士淑女ばかりで、もちろん日本人観光客などは居らず高い建物もそんなにないし殺風景なのですが、それでも行ってみたい!と思わされます。ベル・エポック万歳!👯‍🌹🎨

 

 

ディリリとパリの時間旅行

 

 

ディリリとパリの時間旅行

 

 


 

 

ディリリとパリの時間旅行   DILILI A PARIS/DILILI IN PARIS

 

2018年 フランス・ベルギー・ドイツ 94分

 

監督 ミッシェル・オスロ

 

キャスト(声の出演)

プリュネル・シャルル=アンブロン(ディリリ)、エンゾ・ラツィト(オレル)、ナタリー・デセイ(エマ・カルヴェ)

 

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