前々から楽しみにしていたクエンティン・タランティーノ(Quentin Tarantino)監督作品
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド (Once Upon a Time in Hollywood)をついに観ました。
J’ai regardé “Once Upon a Time in Hollywood” et je me suis intéressé à de vieux films et à des acteurs hollywoodiens que je n’avais jamais connus.
I watched “Once Upon a Time in Hollywood”and became interested in old Hollywood movies and actors I never knew.
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映画史が変わるってマジ?
この映画はマスコミやネットでの前宣伝が盛んで、たしかにキャストは豪華だし、久々のタランティーノ作品ということで期待する反面、あまりにもプロモーションが激しいので期待外れだったらどうしようという思いもありました。
最初にポスターを観た時、映画の内容がいち日本人としては簡単には想像出来ず、色々な宣伝文句を目にしても、これはとにかく観てみないとわからないなぁ~という印象でした。
そして予告篇で語られた「ラスト13分 映画史が変わる」の意味がスッゴく知りたくて、絶対最後までしっかり観ないと!と思いました。
当時新進女優だったシャロン・テート(Sharon Tate)がチャールズ・マンソン(Charles Manson)率いるカルトファミリーに殺害されたという事件を、当時のハリウッドを舞台に描く映画です。
60年代末~70年代のカルチャー、ファッション、音楽などで埋め尽くされていました。
ヒッピー文化というんですかねぇ、長髪でフォークロア調だったりサイケデリックなファッションをしています。インテリアもそんな感じです。
タランティーノ特有の良い意味でうだるような進行なのですが、結末が知りたいという思いもあったのでスクリーンから一時も目が離せませんでした。
60S中心のマニアックなサントラ
音楽で真っ先に目を惹いたのは、シャロン・テートとロマン・ポランスキー(Roman Polanski)が車で移動するときに流れた ディープパープル(Deep Purple) の HUSH (ハッシュ) という曲です。
これは ジョー・サウス(Joe South) というアメリカのミュージシャンの曲で、ディープパープルのはカバーです。
他にこの「HUSH」の有名なカバーといえば、なんといっても クーラ・シェイカー(Kula Shaker) ですね。
クーラ・シェイカーは、90年代の終わりにとても人気のあったバンドで、後期ブリットポップ(britpop late 90s)のカテゴリに入っています。
バンド名は9世紀のインド皇帝に由来しており、曲はすべてインド(India)や東洋思想をモチーフにしているところにすごく特徴があります。
「西洋人のイメージする東洋」って感じのオリエンタルな曲調・歌詞・ジャケがすごくおしゃれっぽく見えたのを思い出します。
この映画のサントラ盤は、時代設定通り60年代のマニアックなロックが中心の曲目となっていますが、その中にモーリス・ジャール(Maurice Jarre) 作の曲が入っていますね。
モーリス・ジャールはフランスの映画音楽作曲家です。
彼は『アラビアのロレンス』(Lawrence of Arabia)や『ゴースト ニューヨークの幻』(Ghost)の作曲で有名ですが、その息子はジャン・ミッシェル・ジャール(Jean-Michel Jarre)というフランスを代表するシンセサイザーです。映画音楽も作曲しています。
私は電子的な音楽はあまり聴かないのですが、ジャン・ミッシェル・ジャールの曲を聴いた時、すごく映画映えしそうな音楽だと思いました。
後半からはややグロいかな
映画は後半から暴力的になっていった印象がありますが、うーん、たしかにラスト13分・・・レオナルド・ディカプリオ(Leonardo DiCaprio)演じる架空の映画スターであるリック・ダルトン(Rick Dalton)の活躍っぷりが目を惹きました。
ブルース・リー(Bruce Lee)がブラッド・ピット(Brad Pitt)演じるクリフと対決するシーンは、これまた当時のハリウッドを象徴しているシーンという感じがしました。
色々批判もあったみたいですがそのシーンがこの映画の中でスパイスのように効いていて、『燃えよドラゴン』(Enter the Dragon)をもう一度しっかり観てみたくなりました。
ブルース・リーを演じたマイク・モー(Mike Moh)、本物に比べると色白であんまり筋肉質じゃないですね。
レオナルド・ディカプリオとマーゴット・ロビー(Margot Robbie)の組み合わせは、2013年の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(The Wolf of Wall Street)ですでに見られています。
マーゴット・ロビーは女優さんなどの美人役もはまるのですが、『アイトーニャ』(I, Tonya)のような波瀾万丈の女性も演じられる技量がありますね。
とにかく華のある人だと思います。
タランティーノ監督はこの『ワンス・アポン・ア・タイム・インハリウッド』をもって引退するという話もあるようです。
映画シーンごとの音楽の選び方が秀逸で、サントラに興味を持つきっかけとなった監督の一人なので新作を観れなくなるとしたら少し寂しい感じがします。
ですので今後、このような作風を持った新たな映画、映画監督がもっと出てくればよいな~と思います。
そして『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』をきっかけに、まだ自分の知らない昔のハリウッド映画がたくさんあることや、知らなかったハリウッド俳優達がわんさかいることがわかりました。
なので、日本で有名な作品だけでなく、知る人ぞ知る品格のある昔のモノクロハリウッド映画をもっと発掘していきたいと思いました。👗👔
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
ONCE UPON A TIME IN HOLLYWOOD
2019年 アメリカ 161分
監督 クエンティン・タランティーノ
キャスト
レオナルド・ディカプリオ(リック・ダルトン)、ブラッド・ピット(クリス・ブース)、マーゴット・ロビー(シャロン・テート)、エミール・ハーシュ(ジェイ・シェブリング)、マーガレット・クアリー(プッシーキャット)、アル・パチーノ(マーヴィン・シュワーズ)、マイク・モー(ブルース・リー)
内容(あらすじ)
落ち目のドラマ俳優リック・ダルトンは映画俳優へ転身したいがなかなか上手くいかない。そんな彼を付き人でスタントマンのクリス・ブースは常にサポートしてきた。そんなある日、有名映画監督のロマン・ポランスキーとその妻シャロン・テートがリックの自宅の隣に引っ越してくる。