デヴィッド・ボウイ Something In The Air の破壊力

デヴィッド・ボウイ (David Bowie ) という歌手、私の中のイメージでは70年代に宇宙人みたいな格好をして人気のあった浮世離れした細身で美形のミュージシャンでした。

けど、曲のテイスト自体はごく普通のロックなんですよね。

グラムロック時代、ジギー・スターダストというキャラクターを演じていた時期があるみたいですが、その頃のアルバムを聴いても奇抜な外見とキャラ設定のわりに声や音楽性は意外と普通な感じがします。

日本でもすごくカリスマ性のある存在としてファンが多かったようですが、私はああいう元祖ビジュアル系のようなルックスがあまり好みではないので詳しくはないのですが、実は映画によく使われている名曲がけっこうあるんです。

パイレーツ・ロックのエンディングのレッツ・ダンスなんかも印象深いですが、私が特に推したいのは Something In The Air です。

 

 

 

哀しみに落ちていく心地よさ

この曲は1999年にリリースされたもので、ボウイがソロで活動していた時のものです。

ジャケを見てもわかりますが外見も普通になっていた時期ですね。

この曲、二つの映画のエンディングで使われています。

ひとつは憑依型俳優クリスチャン・ベール主演のアメリカン・サイコ (American Psycho)

もうひとつはクリストファー・ノーラン監督の問題作、メメント (Memento) です。

どちらもちょっとテイストの違うサイコスリラーですが、アメリカン・サイコのほうは主人公の人格の複雑さを引き立て、ごく一般的なエンディング曲として成立している印象です。

ただ、ちょっとアレンジが違っていて、まずイントロの部分と最後のほうに目立つピアノのリフが入っていて全体通してピアノ伴奏がバックにあり、印象としては原曲より派手な雰囲気になっています。

 

 

そしてこの映画に関してはこの曲よりも劇中のヒューイ・ルイスの曲のほうが印象的に使われている感じです。

 

それに対して最近、メメントのエンディングを見直して、この曲が映画の雰囲気にあまりにマッチしているので驚いてしまいました。

何度観ても全く理解できないメメントの不可解で難解で迷宮的な世界観、やりきれなさを絶秒に引き立てています。

聴くたびに、不条理哀しみの螺旋に心地良く落ちていくような感覚を覚えます。哀しいのに一種のカタルシス効果がある感じ。

曲の後半の方がメジャーコードになって行くせいもあるかな?

とにかくめちゃくちゃ複雑で難しい映画といわれていますが、たしかに言えることとしては、終わり方がなんともいえず哀しーい感じがするんですよね。

「悲しい」じゃなくて「哀しい」なの。

人生やこの世の不条理さをよく表現している映画、エンディングだと思います。

今後もしこの映画を映画館で観る機会があったら、エンドロールで号泣する自信ありますね。

エンディング曲が映画にマッチし過ぎていて迫力の大音量と大画面で観れたら嬉しすぎて感動の涙😭ってわけです。

あ、でもこの曲聴きながら筋トレしちゃ駄目ですよ。

惹き込まれて聴き込んでしまって集中できなくなって変なところに力が入って筋傷めました。

こういう副交感神経優位の曲聴きながらトレーニングするとテストステロンが低下するそうですし。

というわけで、デヴィッド・ボウイの曲ってよーくチェックしてるとかなりいろんな映画で流れてるのでそれだけ使いやすくポピュラリティがあるのだなと思います。

メメントとアメリカン・サイコ。

内容もテイストもまるで違う2つの映画のエンディングを同じ曲で彩ってしまうボウイの才能に感動します。

 

 

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“デヴィッド・ボウイ Something In The Air の破壊力” への2件の返信

  1. Something in the air
    この曲 Mement のエンディングでかかって David Bowie の声で いつの曲だろうと 調べたら なんとこのアルバムだけ
    持ってなかったので、分からなかったのです。
    それで検索したら このサイトに出会いました。

    さらに この映画 Mement
    クリストファーノーランの作品なんだけど
    全く 理解不能な映画

    3回観ても より不可解
    と思ってたのが、あなたのコメントが
    マッチしすぎてて つい書き込んでしまいました。

    もう一度 ネットで読み込んで
    観てみます。

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