“J’Accuse” joue l’affaire Dreyfus dans le rôle parfait d’un acteur familier du cinéma français.
“An Officer and a Spy” plays the Dreyfus affair with the perfect role of an actor familiar from French films.
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完璧な役作りで演じる歴史的逆転劇
1894年にフランスで起きた「ドレフュス事件」を映画化した『オフィサー・アンド・スパイ』(J’accuse) を観ました。
フランスとイタリアの合作で、歴史を変えたといわれる衝撃的な逆転劇を「戦場のピアニスト」で有名なロマン・ポランスキーが監督しました。
出演しているのはけっこう観たことがある俳優が多かったですね。
「グッバイ・ゴダール!」でゴダールやってたルイ・ガレルはこれまたずいぶんと違って見えます。
フランス映画ではおなじみのエマニュエル・セニエとマチュー・アマルリックも見ればすぐわかるようなおなじみぶりです。
ポランスキー監督の妻であるエマニュエル・セニエ、なぜか「毛皮のヴィーナス」のラストシーンが頭にこびりついて離れないんですけど。
ポランスキー監督はフランス出身ですが幼少期ポーランドに移り住み、第二次世界大戦下のナチのユダヤ人狩りで逃亡生活を送ったというまさに戦場のピアニストのモデルそのものとなった人物ですね。
エミール・ゾラの公開状が原題に・邦題は原作小説から
時代設定的に主要人物はすべて男性で、女性はみんな妻役か通行人か添え物的な役どころです。
今だと裁判官なども女性がけっこういますけどね。
士官学校で行進されられ軍刀をへし折られ勲章も剝がされたドレフュス中尉が「私は無実だ」と主張するシーンから始まります。
その後ドレフュスはギアナの悪魔島というところに島流しの刑にされ、云々かんぬん・・・ドレフュスが逮捕された理由は、密書に残されたDの文字の筆跡とドレフュスの筆跡が似ているということだけでした。
ピカールが新たな容疑者を浮上させることに成功しドレフュスの無罪を確信したのですが、軍の上層部はそれを許さずついにピカールまでアフリカに左遷されられることになるという流れです。
その後、裁判で作家のエミール・ゾラがピカールのために公開状「J’Accuse!」を書いたことで軍の不正が世の中に知れ渡るのですが、つまりこれが映画の原題になってるんですね。
「我弾劾す(私は弾劾する)」という書籍として出版もされています。
それに対して邦題は原作となったイギリスのジャーナリスト・ロバート・ハリスによる小説「An Officer and a Spy」(2013年)から取っているのでしょう。
日本語だと「士官とスパイ」、原題のフランス語だと「弾劾する」ですから、ずいぶんとニュアンスが違うタイトルになりますね。
本気でぶつかり合う衝撃の裁判ドラマ
登場する男性達の声が大きくエネルギッシュなせいかセリフのフランス語が妙にわかりやすく聞こえ・・・いやあれが普通なのかな。
19世紀末のフランスらしくフレンチカンカンやってたり、かなり生々しいフェンシングの試合も登場したりします。
ピカールが荒らされた部屋の中で弾くピアノの曲はサン=サーンスの白鳥・・・
(ほんの少しだったけどピアノ妙に上手かったなぁ…吹き替えかな?本人が弾いたのかな?)
最初から最後まで緊迫した雰囲気の演技で進んでいきますが・・・ラストは意外な部分もありました。
今回は飾り気のない硬派な歴史劇映画を久々に観たという感じです。

オフィサー・アンド・スパイ J’accuse
2019年 フランス・イタリア 131分
監督 ロマン・ポランスキー
キャスト
ジャン・デュジャルダン(ピカール)、ルイ・ガレル(ドレフュス)、エマニュエル・セニエ(ポーリーヌ)、グレゴリー・ガドゥボワ(アンリ)、メルビル・プポー(ラボリ弁護士)、マチュー・アマルリック(ベルティヨン筆跡鑑定人)、アンドレ・マルコン(エミール・ゾラ)