しばらく映画館から遠ざかっていた気がしたので、このままじゃ良くないと思い、久々にBunkamuraル・シネマまで足を運びました。
観たのはアレサ・フランクリンのライブドキュメンタリー
アメイジング・グレイス / アレサ・フランクリン (Amazing Grace)です。
“Amazing Grace” est une vidéo live émouvante d’Aretha Franklin qui a finalement été publiée après 49 ans.
“Amazing Grace” is a soulful live video of Aretha Franklin that was finally released after 49 years.
49年間のお蔵入りを得て復活
アレサ・フランクリン (Aretha Franklin) はアメリカのソウル、ゴスペルシンガーとして有名ですが、個人的にソウルとかR&Bの音楽は聴かないのでほとんど詳細を知りませんでした。
しかし、圧倒的な歌声だということは知っていました。
1972年にロサンゼルスの教会で行われたライブを収録したアルバム「アメイジング・グレイス」は1973年のグラミー賞最優秀ソウルゴスペルパフォーマンスを受賞し、300万枚以上のヒットを記録しました。
今回の映画はそのライブの様子を収めたドキュメンタリーなのですが、それは本来アルバム発売の翌年に公開されるはずでした。
しかし撮影時のトラブルにより、音と映像をシンクロできなかったため、49年間の長い年月お蔵入りしていました。
が、昨今の進んだテクノロジーのおかげでついに映画としてきちんと完成したのです。
初めて見たアレサ・フランクリンのライブは本当に魂が口から出てくるような歌いっぷりで、全身を震わせ言葉を語るように熱く歌われるメロディーが唯一無二の力を放っていました。
これこそがまさしく人類にとっての歌の原点であるかのように感じましたね。
マイクはあるんですけど、言葉を解き放つように喋り叫ぶように歌うことが出来るのがすごい才能だと思いました。
しかも大変なエネルギーを使っていそうなわりに汗だくになっているわけでもなく…そんじょそこらのロックバンドよりもすごいスタミナだなと思いました。
意外な観客が・・・
教会に来ているのはほとんどが黒人の観客ですが、よく見ると白人も何人かいて、その中になんか見たことのある顔が見えました。
顔が大写しになった時気づいたのですが、なんとそれはローリング・ストーンズのミック・ジャガー当時28才でした。
最近、ローリング・ストーンズにハマってよく聴いていた自分にとってはなんたるタイムリーなことでしょうw
不滅の讃美歌
タイトルにもなっているアメイジング・グレイスとは、アメリカで最も歌われている賛美歌です。
作詞者はジョン・ニュートン、作曲者は不明です。
イギリス出身の白人ジョン・ニュートンが、黒人貿易に関わったことを悔恨し、神の赦しを得たことに感謝する歌詞です。
聖歌隊をバックにアレサ・フランクリンの歌った曲は、神様が我々を救ってくれた…というようなイエス・キリストを称えたものが多かったです。
このアメイジング・グレイスのカバーでこれまたグラミー賞を受賞したエルビス・プレスリーをはじめ、全世界で数えきれないほどの歌手がこの賛美歌をカバーしており、日本でもたくさんの人に歌われていますが、中でも故・本田美奈子さんが入院中に出したカバーは急逝後売上が激増し、骨髄バンクのCMでも流れたことで有名です。
Bunkamuraのある渋谷の街も閉業の店が増え、人並みもややまばらになってきているにも関わらず、この映画を観に来た人は予想外に多かったです。
魂をダイレクトに乗せたアレサ・フランクリンの歌声はいつの時代も人の心をソウルフルにとらえて離さないのかもしれません。

アメイジング・グレイス / アレサ・フランクリン Amazing Grace
2018年 アメリカ 90分
監督 シドニー・ポラック
キャスト
アレサ・フランクリン、ジェームズ・クリーブランド、アレキサンダー・ハミルトン、コーネル・デュプリー、ケニー・ルーパー、パンチョ・モラレス、バーナード・パーディ、チャック・レイニー