フランス版シティーハンター 🔫 Nicky Larson 🔨 Get Wild 👙

 

 

言わずと知れたあのアニメを原作としたフランス映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』(Nicky Larson et le Parfum de Cupidon)を観ました。

J’ai regardé “Nicky Larson et le Parfum de Cupidon” et pensé à la différence entre la musique d’anime japonaise et française et les points communs entre l’humour japonais et français.

I watched “Nicky Larson and Cupid’s Perfume” and thought about the difference between Japanese and French anime music and the commonalities between Japanese and French humor.



 

ストレートに笑える

ポスターを見たとき、アニメのような軽さがなくてやけに本気っぽく見えるというか実写にすると100tハンマーとかカオリの顔つきも本気で殺しそうな雰囲気で怖いなと思いつつ、洋画だしフランス人だし果たして面白いのかどうか疑問でした。

しかし観てみるとそんな疑問一瞬で吹き飛ぶほど何も考えずひたすら笑える映画でした。

ゲラゲラ笑うというよりくだらなすぎて吹き出し続ける感じかなw

予告篇に本篇の面白さが出ていないのがフランス映画らしいなぁと思います。

つまり、見た目で笑わせるんじゃなくて会話で笑わせる映画っていうことなんですけど。

Taxiと同じように、ひったすら受け身で笑って終わったら何も残らないフランスコメディアクション映画の典型です。

Taxiの第1作目とダイアモンドミッションによく似た印象ですね。

90年代に、フランスの子ども達に日本のアニメが人気になっているというニュースを見たことがあります。

子ども達が真剣に見ている場面でTVに映っていたのがシティハンターで、リョウが女に誘惑されているシーンでした。

あの時の子ども達が監督と同世代やアラサー以上になっているということなのでしょう。

 

よくある展開だが精巧

話の筋書きとしてはドタバタ系で、惚れ薬とか誤解、勘違いが原因であり得ない同性の相手を好きになってしまったり、偶然の偶然の事故が重なって色んな人を巻き込んでとんでもないカオスな状況に膨れ上がっていくなどのギャグ漫画に非常によくある展開です。

下ネタも思ったより絶妙に品が良い感じで激しいアクションの中に爆笑を交えつつロマンティックな部分と切ない部分共にあり、全体にバランスが取れた映画に仕上がっています。

アニメのシティハンターはそんなにギャグで埋め尽くされているイメージはないのですがこれはほんとに5秒に1回位の頻度のギャグの連続で出来ていました。

でも、カメラワークがユニークでありながらかっこ良く、フィリップ・ラショー(Philippe Lacheau)監督の冴羽獠への変貌ぶりのギャップと相まって凄くインパクトのあるクールさを感じました。

元々の顔と全然違うし役作りが上手いですね。

日本語版のせいか会場に外国人の姿はなく、TOHOシネマズの中でも狭い部屋だったのですがほぼ満席で賑わっており、終わると映画にしては珍しく拍手も湧き起こりました。

 

期待通りのGet Wildで大盛り上がり

シティハンターにはTM NETWORK(TMN)というのがもう日本国民定番の連想回路なんですけど、小学生の時近所にTM NETWORKの熱狂的ファンの友人が居り、部屋中が小室サンやTM NETWORKのポスターだらけだったのですが、ボーカル宇都宮隆のルックスといいバンド自体がシティハンターにあまりにも嵌まっていて似合うなぁ~よくぞ起用したなと感心していました。

エンディングで噂通り?Get Wildが流れたのですが確かに絶妙な入り方でしたね。

日本人はこれが流れるタイミングにこだわる人が多いんですから(笑)

歌詞もほんとに良いです。

 

 

しかし、フランス映画としてのシティハンターには少し弱いかなと感じました。

最後、吹き替え声優のクレジットでフランス語の曲、ニッキー・ラーソンのテーマが流れましたがこちらはフランス版にピッタリですね!

しかも曲自体がいい感じにダサカッコいいじゃないですか~!!

 

 

日本のアニソンも名曲が多いですけどフランスのアニソンもなかなかよいものが多いです。

「ふしぎの海のナディア」の歌なんて日本のとは全然違うんですけどまた違った味があって好きです。

日本のより歌詞が子どもにわかりやすく具体的かな。

因みにナディアに出てくるサンソンは冴羽獠をモチーフにしている部分もあるんですよ。

 

 

ニッキー・ラーソンのテーマはメロディもそうなのですが何よりハッキリした歌い方なのがアニメの歌らしくて気に入りました。

こんなの観てたら気にかかっている事も忘れちゃいそうだな、と思っていたら監督が「観ている間は悩み事を忘れられたと言われるのが一番嬉しい」という発言をしていたことを知りました。

一番いいのは映画を観て悩み事が解決することだと思いますが監督のこの発言から人の心を笑いで癒したいという優しい性格がとっても伝わってきました。

発想は豊かですが実験的・個性派というよりも王道的でありながら庶民的な感性を持った監督ですね。

カリスマ的なアニメとか漫画の実写化って大変難しいですし粗製濫造されてて失敗してるのが多いけど、このくらいクオリティの高く面白いものであれば逆輸入でもなんでもバンバン観たいですね。

 

 

PS:TM NETWORKで個人的に一番好きな曲挙げときます。

 

 

~追記・字幕版~

字幕版も観てきましたよ~!

こっちの方は満席だったんですけど吹き替え版と違って初っ端から笑いも起きず、観客の反応が静かな印象がありました。

やっぱり日本人は日本語じゃないと笑いのツボに嵌まらないのかなーと思ったのですが、かなりフランス映画らしい仕上がりで良かったです。

吹き替え版の方はいかにもお笑いっぽくてそうでもないのですがこっちは素直にカッコいい!と思いましたね。

後半の方のアクションシーンなんかほんとキマッてます。

シティハンターというよりニッキーとローラという独自のキャラの話のように思えて、ニッキーも吹き替え版で観るより渋いキャラに見えました。

字幕版の方は日本語の騒々しさがなくてドタバタ度が低く、taxiというよりDobermanに似たフランス的ギャングコメディ映画って感じかな。

言語が違うだけでこうも印象が変わるんですね(°°;)

ラストはGet Wildが流れかけたので、えっ日本語版と同じ?と思ったのですが、すぐにニッキー・ラーソンのテーマに変わり、う~ん、これでこそフランス映画だなとニンマリしてしまいました。

フランス語に興味のない日本人が観るなら吹き替え版をおすすめしたいですが、両方観るのであれば、吹き替え版を先に観てから字幕版を観ることをおすすめします。

そうすれば日仏の台詞センスの違いが楽しめると思いますね。

映画における言語、台詞の重要性を甚く考えさせられた今日でした。😜

 


 

 

シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション

 

NICKY LARSON ET LE PARFUM DE CUPIDON/CITY HUNTER THE MOVIE

 

2018年 フランス 93分

 

監督 フィリップ・ラショー

 

キャスト

 

フィリップ・ラショー(リョウ)、エロディ・フォンタン(カオリ)、タレク・ブダリ、ジュリアン・アルッティ、パメラ・アンダーソン

 

内容(あらすじ)

 

凄腕の“シティーハンター”ことリョウは、相棒カオリと共に探偵やボディーガードをしていたが、ある日掲示板にXYZ宛のメッセージが書き込まれ、吹きかけると相手をたちまち魅了してしまう香水を奪回するという仕事を依頼される。

 

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