生きているうちは認められなかったことで有名な画家 フィンセント・ヴィレム・ファン・ゴッホ(Vincent Willem van Gogh) の伝記映画の人気が上がってきているというので観てきました。
“At Eternity’s Gate” est un film qui ressemble à une peinture de Gogh et est plein de couleurs.
“At Eternity’s Gate” is a movie that looks like a Gogh’s painting and is full of colors.
ゴッホの絵みたいな映画
今までゴッホを扱った映画はけっこう多いようで、アニメやモチーフを含めるとかなりあるようですね。
色々調べてみて2017年の『ゴッホ 最期の手紙』(Loving Vincent)というアニメーション映画も面白そうだなと思いました。
でも今回の作品『永遠の門 ゴッホの見た未来』(At Eternity’s Gate) は、ゴッホの心理と情熱にとくに焦点を当てており、内面的な魅力に溢れる映画でした。
監督 ジュリアン・シュナーベル(Julian Schnabel) は映画監督だけでなく新表現主義の画家としても有名です。
基本的には英語なのですがちょろっとフランス語も出て、19世紀後半のフランスの雰囲気は充分に感じられました。
印象的なのはそのゴッホの絵画をそのまま映画化したような色彩感覚で、音楽は タチアナ・リソフスカヤ(Tatiana Lisovskaya) によるインストの曲で目立たないのですが、ビジュアル的に、ゴッホの情熱的な美意識が色彩となりスクリーンに浮かび上がるようで、映画を観ているのに絵画を観ているような、もしくはその逆であるような、その色彩に包み込まれるような不思議な浮遊感を感じました。
それはポスターにも表れていますよね。

ゴッホはとにかく自分の絵には絶大な自信があり、その情熱たるや凄まじいものがあります。
自分の才能を根っから信じ込んでいるのです。
道端にいる少女に絵のモデルになってくれと声を掛けるシーンから始まるのですが、後半でそれは無茶なポーズを散々要求し嫌がられてしまったことが判明します。
野外で絵を描いていると子供たちと教師が寄ってきて散々ゴッホの絵をこき下ろすのですがゴッホは怒鳴り倒して追っ払ってしまいます。
ゴッホは画家の中でも気性が激しい人物ということで知られていますがこの映画ではそれがすごく出ていました。
穏やかな側面がほとんどありません。
ゴッホの有名な、ひまわりなどの今なら数億円レベルの絵が売れないままゴロゴロ放置されて登場します。
観ていて、自分がそこに行って買い占めたい!って思った人も多いんじゃないでしょうか。
ゴッホは自殺じゃなくて他殺だった?
双子の弟テオの支援や文句垂れつつ支え続けた妻ヨハンナとのやりとりや、精神病院に監禁されたときの様子など、今まで知らなかったゴッホの生涯の詳細が明るみになりました。
ゴッホって自殺したって聞いてきたんですけど、この映画だとオヤジ狩りみたいな若者に襲撃されて死んでますよね?
一体真相はどうなのでしょう??
私は印象派の絵画はわりと好きなのですが、ポスト印象派であるゴッホの絵もけっこう好きですね。
激しいイメージはあるんですけど星月夜の糸杉のブルーとか、夜のカフェテラス、黄色い部屋など、色彩も独特の美しさがありますが筆使いに情熱が滲み出ていて引き込まれます。
ゴッホのファンでなくても絵画が好きな人なら展覧会に行く感覚でぜひ観てみてほしい作品です。🌻🖌
永遠の門 ゴッホの見た未来 AT ETERNITY’S GATE
2018年 イギリス・フランス・アメリカ 112分
監督 ジュリアン・シュナーベル
キャスト
ウィレム・デフォー(フィンセント・ファン・ゴッホ)、ルパート・フレンド(テオ・ファン・ゴッホ)、マッツ・ミケルセン(聖職者)、マチュー・アマルリック(ポール・ガシェ医師)、エマニュエル・セニエ(ジヌー夫人)、オスカー・アイザック(ポール・ゴーギャン)
内容(あらすじ)
幼少期から精神病を抱え人付き合いのできないフィンセント・ファン・ゴッホは、唯一才能を認め合えたゴーギャンとの共同生活も、ゴッホの行動により破綻させてしまう。しかしそれでもゴッホは誰にも認められずとも絵を描き続け、後世で名画と言われる数々の作品を残す。