シネマカリテで ヴォルテックス VOLTEX を観ました。
ヒューマントラストで観たクライマックス以来5年ぶりのギャスパー・ノエ (Gaspar Noé) 監督が、エロ・グロを封印した新作だということで、内容を見るととてもじゃないけど今までのノエ監督の作風じゃないなと、いくらノエでも、これ面白いのー?と、どうしようかなー、観ようか観まいか何度も迷いつつ選びました。
最初のほうで フランソワーズ・アルディ(Francoise Hardy)の曲、 Mon amie la rose のMVが挟まれます。
そう、まさにこの映像がまんま流れるんですよね。
監督がたまたまYouTubeで見つけて歌詞が映画に合っているということで入れたらしいですが、なんか物悲しすぎるというか、シュールな印象です。
でもこのMVでは若いアルディももう79歳ですから、ある意味映画のテーマに合ってますね。
ラスト10分前あたりから展開も演出もエキセントリックになってきて、眠いのに耐えた甲斐があった、いつものノエ調が帰ってきたとテンション上がりました。
そこらへんからいきなり下手くそにとってつけたようなBGMも大音量で流れ出しましたしね。
汚物がいっぱいのトイレやら汚部屋やらが濃厚に映し出されるところなんかもノエ調だあーと思い出しました。
うーん、今までのようにエキセントリックなエンタメ性を求めて観るのとはちょっと違って気持ちをクールダウンさせるような作品でした。
次はまたいつものアドレナリンが出る奇抜で残酷なやつを撮ってくれるんでしょうかねえ?
しかし終わった後、予想外にパンフレットなどを買う人が多いようだったし、意外と日本人の意識に響くところのある映画なのかもしれません。

年末年始はフランス映画を二本、フランスを舞台にした映画を一本観ましたが、昨年の堅忍不抜の甲斐あって(?)身の回りのいろいろなことが整ってきたので、(フランス?)映画の世界にさらに近づくために、今年からはフランス語学習に、より再アプローチしていこうと思っています。
ヴォルテックス Vortex
2021年 フランス 148分
監督 ギャスパー・ノエ
キャスト
ダリオ・アルジェント(父/夫)、フランソワーズ・ルブラン(母/妻)、アレックス・ルッツ(息子)、キリアン・デレ(孫)
内容(あらすじ)
映画評論家の夫と元精神科医だった妻。夫は心臓病、妻は認知症を患っており、離れて暮らす息子は心配しながらも金銭の相談をするために実家を訪ねるが、二人の病状はどんどん悪化しており、ついに人生の最期を迎えようとする。

