キング・オブ・シーヴズ King of thieves

 

 

マイケル・ケイン (Sir Michael Caine) が出演するということで

 キング・オブ・シーヴズ (King of thieves) を観てきました。

ケインは『マイ・ジェネレーション』で見てからそのイケメンぶりとユーモアのある語り口に惹かれていたので、今回も注目しました。

“King of thieves”, Michael Caine et d’autres grands acteurs joueront le plus vieux voleur du Royaume-Uni.

“King of thieves”, Michael Caine and other great actors play Britain’s oldest thief group.



 

重厚なポスターとは裏腹なユーモアのあるシナリオ

この映画は実話であり、2015年に平均年齢60歳以上のプロの窃盗団がロンドンの宝飾店から約25億円相当の金品を盗んだ話です。

高齢ながら窃盗や侵入を中心とした数々の犯罪に手を染めている集団であり、特にケイン演じるリーダーのブライアンは事件当時77歳で、イギリス国内で最も有名な宝石泥棒であり、被害額は2億ポンドあまりに及ぶそうです。日本円にして280億円くらい。

中心となる出演者が一人を除いてみんな老年の男性ということもあり、重苦しい堅苦しい話を想像していました。

ポスターもイギリス映画らしい重厚な雰囲気なので、とっつきにくい映画なのではないかと思いました。

しかし、しょっぱなから軽快なロック調のメロディが流れ、予想に反してとても面白そうな映画が始まったなという印象でした。

実際、眠くなるような退屈なシーンなどはなく、常にスクリーンから目が離せない展開でした。

まぁ、俳優陣も60歳~70歳以上ですから、若い女性なども登場しないし、そういう意味では渋くて全然華やかさはないのですが、出てくる場所や食べ物などがとてもイギリス・ロンドンらしいものばかりであり、ロンドンブリッジを中心とする夜景が映されたり、半熟の目玉焼きの出てくるパブや、浴室やインテリアの渋さなど、英国マニアにはたまらないと思います。

一人だけ30代のチャーリー・コックスがやけに若く見えますが、マッシュルームカットのかつらを被ってゲイみたいだと言われるシーンでもなかなかのファッション性を感じさせました。

淡々と見せかけつつユーモアのあるセリフやシーンが次々に挟まれるので、その都度に映画館では静かな笑いが起こっていました。

小難しいストーリーではないので、誰が見ても面白いと思う映画でしょう。

最後の方に出演者の若い頃の映像がちょっと入る演出があるのですが、その中でもケインはやはりイケメンでダントツのオーラがありました。

 

007の雰囲気が蘇る音楽

音楽は、ベンジャミン・ウォルフィッシュ (Benjamin  Wallfisch) という作曲家が担当しています。

音楽家の家系に生まれ、指揮者として活躍した後、2004年に映画音楽作曲家としてデビューし、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のテーマ曲などで知られるハンス・ジマー主宰のプロダクションに所属している作曲家です。

歌が入っている曲はないのですが、静かなところからいきなりテンポが上がったりする曲が多く、それに合わせてこちらのテンションも上がり、渋いながらも軽妙洒脱な映画の雰囲気を盛り立てています。

 

 

 

私はジェームス・ボンドの曲が好きなのですが、今回の映画もイギリス映画ということもあり、007の雰囲気がよみがえるところがありました。

共通するのは、なんとも重厚ながら軽快で、皮肉っぽくもありカッコよさを感じさせるサントラというところです。

イアン・リッチオーケストラ (The Ian Rich Orchestra) のものは迫力満点ですね。

 

 

 

「死ぬのは奴らだ」(Live And Let Die) のテーマも色んなバージョンがありますけど、オリジナルがいちばんカッコいいかもしれません。ジャケも含め。

イギリス映画は毎度のことながらハズレがなく、脚本もしっかりしていて音楽も好みで、やっぱり面白いと思いました。

 


 

 

キング・オブ・シーヴズ   King of thieves

 

2018年 イギリス 108分

 

監督 ジェームズ・マーシュ

 

キャスト

マイケル・ケイン(ブライアン)、ジム・ブロードベント(テリー)、トム・コートネイ(ジョン)、チャーリー・コックス(バジル)、ポール・ホワイトハウス(カール)、マイケル・ガンボン(ビリー)、レイ・ウィンストン(ダニー)

 

あらすじ(内容)

かつて「泥棒の王」(キング・オブ・シーヴス)と称されるほどの有名泥棒ブライアン・リーダーは現在は犯罪から足を洗い、妻と二人で静かに暮らしていた。

しかし妻が急死した後、知人のバジルからロンドンの宝飾店街ハットン・ガーデンでの窃盗計画を持ち掛けられたブライアンは、かつての犯罪仲間を集め、平均年齢60歳超えの窃盗団を結成する。

綿密な犯行計画を立てていた集団だったが決行予定日当日になり突然、ブライアンが計画から抜けると言い出す。

 

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