ベン・スティラー(Ben Stiller)っていう俳優、名前はよく聞きましたけど監督や脚本を担当することもあるとは知りませんでした。
ズーランダー (ZOOLANDER)は男性トップファッションモデルを主人公に、ファッション業界を舞台に繰り広げられるコメディーです。
“ZOOLANDER” est un film comique ironique sur l’industrie de la mode et les mannequins.
“ZOOLANDER” is a comically ironic movie about the fashion industry and models.
いきなり!トランプが登場
けっこうなんでもありのドタバタ系です。
特筆すべき(?)なのは初っ端からトランプ大統領が本人役でカメオ出演しているということです。
もう20年前の映画なのにトランプの見た目、全然変わっていませんね。
トランプ大統領は実は色んな映画に出演しているのですがこれもそのうちのひとつなのですね。
ベン・スティラーが、強力なライバルに座を奪われたのを皮切りに、次々とトラブルに見舞われるというトップモデルの役を演じています。
そして監督も担当しているんですね。
観た感じだと、ベン・スティラー本人の人生を投影している部分も大きいと思いました。
ベンの当時の奥さんも出演し、映画の中で結婚して子供をもうけるという設定や、リアルで繋がりのある有名人がたくさん出演するところなどです。
突然デヴィッド・ボウイが現れ、一瞬「Let’s Dance」が流れたり。
ファッション業界の裏とベン・スティラーの役作り
ファッション業界って一見華やかに見えるけれど、その裏側はデザイナーやスタイリストなんかがネチネチとした曲者揃いで…って感じの状況をそのまんま描いているという感じです。
ゲイのデザイナーが「上手く採寸できないのは肉がついてるからよ!」とモデルの尻をつまんで罵倒したり、大変ですね。
そんなリアルなファッション業界の裏を描きながらも、ぶっ飛んだ設定と非日常的な演出でひたすら突き進んでいきます。
あまりにも演出が途中で飛躍し過ぎちゃうので、途中からファッションモデル業界の話だということを忘れてしまいました。
まぁこの作品は、外見史上主義で中身空っぽのファッション業界やモデルのことをちょっと馬鹿にしている作風ということで有名みたいなので、そういう視点で見るとより笑えます。
ベン・スティラーの表情が実に豊かでかつ、差し迫ってくるオーラが凄いので飽きません。
口元の形と額のシワの作り方が秀逸です。
トップモデルとしてはちょっと老けてないか~?みたいな。
パロディ&コメディを盛り上げる楽曲たち
サントラは、80年代の曲を中心にバラエティに富んだ構成になっています。
モデル仲間に慰められてドライブするシーンでは ワム!(Wham!) の 「ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ」 (Wake Me Up Before You Go-Go)
ニッカ・コスタ(Nikka Costa) の 「コール・ミー」(Call me)
ファッションショーでライバル同士対決して踊るシーンでは マイケル・ジャクソン(Michael Jackson) の 「今夜はビート・イット」(Beat It)
ノー・ダウト(No Doubt ) の 「ラブ・トゥ・ラブ・ユー・ベイビー」(Love To Love You Baby)
デレクが自分探しするために実家の炭鉱に帰ったときに流れるのは ザ・ウォールフラワーズ(The Wallflowers) の 「アイ・スターテッド・ア・ジョーク」(I Started A Joke)
そこで兄弟達に会った時に流れているのは 「兄弟の誓い」(He Ain’t Heavy, He’s My Brother)
イギリスのバンド、ホリーズの曲を ルーファス・ウェインライト(Rufus Wainwright)がカバーしています。
冒頭、デレクがインタビューを受けるシーンで流れるのは90年代に活躍したイギリスの電子デュオ、ワイズガイズ(The Wiseguys) の 「スタート・ザ・コモーション」(Start the Commotion)
この映画、ファッション業界を皮肉ってるしゴージャスながらもハチャメチャな演出ですが人気があったようで、2016年には、「ズーランダー2」も公開されています。
ズーランダー ZOOLANDER
2001年 アメリカ 89分
監督 ベン・スティラー
キャスト
ベン・スティラー(デレク・ズーランダー)、オーウェン・ウィルソン(ハンセル)、クリスティン・テイラー(マチルダ)、ウィル・フェレル(ムガトゥ)、ミラ・ジョヴォヴィッチ(カティンカ)、ドナルド・トランプ、ナタリー・ポートマン、レニー・クラヴィッツ、デヴィッド・ボウイ、クラウディア・シファー、ヴィクトリア・ベッカム、ウィノナ・ライダー、パリス・ヒルトン、グウェン・ステファニー
内容(あらすじ)
超売れっ子ファッションモデルのデレク・ズーランダーは、年間最優秀モデル賞で3年連続トップの座を維持していたが、新人のハンセルに破れ、4年連続受賞の道を阻まれてしまう。落ち込んだデレクは引退を決意し、家族が働く炭鉱のある地元に戻ったが歓迎されず、再びファッション業界に身を置くこととなった。そんなデレクにNo.1デザイナーのムガトゥからオファーが来るが、実はムガトゥがデレクを雇ったのは某国の要人暗殺計画のためだった。