【ドニー・ダーコ】ジェイク・ギレンホールの難解タイムトラベル【ネタバレ】

 

 

これから定期的にカルト映画を00年代から遡ってピックアップしたものを紹介していきたいと思います。

まず今回紹介するのは2001年のアメリカ映画 ドニー・ダーコ です。

Donnie Darko est un film difficile à comprendre sur les voyages dans le temps.

Donnie Darko is a difficult to understand movie about time travel.



 

28:06:42:12

1988年が舞台なので、一瞬80年代の映画かと勘違いしてしまいます。

そのくらい時代感の再現性が高いのです。

1988年の10月2日の深夜、マサチューセッツ州の高校生ドニー・ダーコ (ジェイク・ジレンホール:Jake Gyllenhaal ) の枕元に銀色の巨大な ウサギ が現れます。

このウサギ、人間が着ぐるみを着てるみたいな外見なんですが、ひたすら不気味で愛嬌もなくて全然可愛いって感じじゃないんですね。

ウサギは 「今から 28日と6時間42分12秒後 に世界はなくなる」 と予言します。

その後、ゴルフ場で目覚めたドニーの家には空からジェット機のエンジンが直撃したり、タイムトラベルの可能性が語られたり、学校は洪水のため閉鎖になってしまうなど不可解な出来事が続出します。

ドニーも転校生と恋仲になったりしますが、破壊行為を繰り返します。

そうして運命の28日と6時間42分12秒後が近づいてくるのですが・・・

???

はっきり言って1回観ただけではよくわかりませんでしたね。

図を書いたり頭をかなり使ってもこの筋書きを理解するのは難しそう。

ドニーは最後、ウサギが予言に来た過去の日にタイムトラベルし、結局本当に死ぬのですが、彼が過ごした28日と6時間42分12秒後というのは未来の時間だったのでしょうか。

ドニーが死んだとき、もしくは死ぬ直前、未来へタイムスリップし、28日後にまた死んだ日にタイムスリップして戻ってきたということでしょうか。

その28日間に重要な意味があるから味わってから死ね!とウサギに警告されたということなのか?

 

臨死体験?

それにしても…

そこそこ良い恋愛はしてましたけど、教師達の変なプロパガンダみたいなの聞かされたりとそんなに意義のある28日間とは思えないんですけど。

その意味のなさがカルト映画っぽい。

静かな画面で淡々と話が進んでいくところも。

考えるほど頭がこんがらがってきますが、時間を移動して死んだりするあたり、なんとなく臨死体験を想起させるものがあります。

「人の一生は予め決まっている」

みたいな。

あのウサギの存在の意味も、“28日と6時間42分12秒後”の解釈も、大変気になるところです。

こういう映画って何回も観て色々確認したくなりますけど、単にそれが作り手の狙いだったりして(笑)

 

80’S前半ロックが中心のサントラ

音楽はやはり80年代前半のロックが中心で、エコー&ザ・バニーメン (Echo & the Bunnymen) キリング・ムーン (The Killing Moon)

 

 

 

ティアーズ・フォー・フィアーズ  (Tears for Fears) ブロークン:ヘッド・オーヴァー・ヒールズ (Head Over Heals / Broken [Live])

 

 

 

特筆すべきは、ドニーの妹達がダンス大会で踊るシーンで流れる デュラン・デュラン(Duran Duran)ノトーリアスNotorious (Extended Mix)

 

 

80年代っぽいですねぇ~

 

ラストシーンで流れるオーストラリアのバンドチャーチ(The Church) アンダー・ザ・ミルキーウェイ (Under the Milky Way)

 

 

 

そしてその他に、90年代のエレクトロニックバンド アート・オブ・ファイターズ&アンディミオン (Art Of Fighters&Endymion) レッツ・ゲット・イット・オン(Let’s get it on)

 

 

 

70年代のポストパンクバンド ジョイ・ディヴィジョン (Joy Division) ラヴ・ウィル・テア・アス・アパート (Love Will Tear Us Apart)

 

 

・・・等が流れており、奇妙で摩訶不思議な映画の雰囲気を盛り上げています。

 

総合的にサントラを担当しているのはアメリカの映画作曲家 マイケル・アンドリュース (Mike Andrews) です。

Tears for Fearsの曲「Mad World」のカバーをしていることで最も有名です。

 

 

紆余曲折を経てカルト映画の金字塔に

リチャード・ケリー監督は大学を卒業直後にこの脚本を書きましたが、ほとんどのプロデューサーにストーリーのわかりにくさを理由に拒絶されました。

しかし監督と同い年のドリュー・バリモアの共鳴と激しいプッシュによりこの映画が世に送り出されたのです。

ドリューは脚本について「一文字も直しちゃダメ!」と言ったそうです。

とはいうものの、シネコン大手はこの映画の公開をなかなかしたがらず、その年に起きた911(アメリカ同時多発テロ事件)の影響もあり、わずか58館での上映に留まりました。

しかも激安製作費450万ドルの1割ほどしか回収できなかったということですからね。

しかーし!

熱烈な支持者たちのおかげで、翌年にはDVDがリリースされ、その頃すでにカルト・クラシックとなっていたドニー・ダーコは1000万ドル以上の売り上げを記録しました。

と同時に、ドニーを演じたジェイク・ギレンホールは一躍、後に「ブロークバック・マウンテン」でアカデミー助演男優賞にノミネートされるほどの実力派スターへの一歩を踏み出しました。

筋書きも難解、公開に至るまでの過程も難解だった作品ですが、是非、この映画を納得するまで観て、自分なりの解釈を導き出してみてください。

 


 

 

ドニー・ダーコ   DONNIE DARKO

 

2001年 アメリカ 113分

 

監督 リチャード・ケリー

 

キャスト

 

ジェイク・ジレンホール(ドニー・ダーコ)、ジェナ・マローン(グレッチェン・ロス)、ドリュー・バリモア(カレン・ポメロイ)、メアリー・マクドネル(ローズ・ダーコ)、マギー・ジレンホール(エリザベス・ダーコ)

 

内容(あらすじ)

 

1988年のマサチューセッツ州・ミドルセックスである夜、高校生のドニー・ダーコの前に銀色のウサギが現れる。ドニーはウサギに導かれるまま家を出て、ウサギから「あと28日6時間42分12秒で世界は終わる」と告げられる。翌朝ゴルフ場で目覚めたドニーの腕には「28.06.42.12」の文字があり、家に戻るとジェット機がドニーの部屋を直撃していた。その日を皮切りに彼の周辺では不可解な出来事が次々と起こり始める。

 

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