冬の空気にベストマッチ
ジャズが最も似合う季節っていつだと思いますか?
答えは一年中ですね。
まぁ、ジャズだけじゃないですけど音楽はどの季節にも合う曲がありますので。
では、冬に聴きたいジャズというと、クリスマス絡みのものなんかがよく挙げられると思うんですけど、ここはひとつ意表を突いた(?)曲とアルバムをお勧めしたいと思います。
ビル・エヴァンス(Bill Evans) の『Everybody Digs 』に収録されている 「Minority」 という曲です。
たまたま冬の夜道で聴いていて、冬の空気と大変調和したインスピレーションを受けました。
すべての空間の空気が瞬時に凍り付き、研ぎ澄まされ純度を増し、これ以上ないほどのクリアでシャープな粒子となり、寒空の宇宙へと駆け上がって行くようなイメージが湧いてきます。
そのキラキラとポジティブなメロディは、真冬の乾燥した空気の中で暖かみを与えます。
その嬉しさから思わず駆け出してスキップしたくなっちゃう!
こんなに寒いのに…!
寒くてもいい、寒いほど良いじゃないか…!
と思わず唸らせられてしまいます。
サビに至るまですこし勿体ぶった展開を繰り返すところがいかにも天才が作った名ジャズという感じでたまりません。
これきっと、本来ジャズバーとか室内でひっそり演奏される曲ですよね。
部屋の中で静かに流すのにはたしかにとっても似合います。
しかし、そんなジャズを思い切り屋外で聴いてみると意外な新感覚が味わえるということがわかりました。

この『Everybody Digs 』(エヴリバディ・ディグズ)は、ビル・エヴァンス初期の作品でありリーダー作二作目となる、知る人ぞ知る名盤です。
映画『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』(BILL EVANS TIME REMEMBERED) の中に登場し、重要な作品として紹介されていたので知りました。
このアルバムではドラマーのフィリー・ジョー・ジョーンズ(Philly Joe Jones)、ベーシストのサム・ジョーンズ(Sam Jones)と共演しています。

うん、たしかにドラムとベースが間奏の部分などにすんごく効いていて、ゴトゴトガタガタと非常にオリジナリティを出しています。
この作品は初期の作品なので、『ワルツ・フォー・デビイ』同様、エヴァンスがまだ若く明るいエネルギーを持っていた頃の面影を感じさせます。
こんなジャズが理想なんですよねぇ、個人的に。
クールで軽妙な中にも確かな愛があるみたいな。
音楽って水のようなもので、どのような曲であってもシチュエーションや場所によって自在に形を変えるという不思議な存在だと思います。
だから映画におけるサウンドトラックの存在に惹かれるんですけど・・・その話はまた後ほど詳しく書きたいと思っています。🌹☃️