想像していたのとは180度違う内容でしたが、それはそれでそれなりに評価できるところのある映画でした。
Paris Taxi est mon film inattendu. La vie d’une femme est dépeinte à travers le dialogue et la réminiscence.
Paris Taxi is my unexpected movie. A woman’s life is depicted through dialogue and reminiscence.
一人の女性の驚愕の過去が明らかに
パリでタクシーっていうと私的にはついあっちのタクシーの映画を連想しちゃうので周囲を巻き込んでバタバタするカーアクションなコメディかなと勝手に予想していました。
ポスターも軽くてポップな感じのロゴだし。
老婦人との対話形式で進んでいくストーリーですが、こういうのって役者の演技力がすべて物を言う映画ですよね。
運転手役の人はどこかで観たことがあるなーと思いきや、実は主演のリーヌ・ルノーのほうが「女はみんな生きている」とかに出ていて何気に有名でしたね。
リーヌ演じるマドレーヌことマドリンは大恋愛して結婚し息子が生まれますが日々変貌していく夫の横暴ぶりに思わず強硬手段に出てしまいます。
その息子もベトナム戦争で急死してしまい・・・たまたま乗せた乗客の波乱万丈な人生がごくありふれた普段のパリの街並み風景と共に描かれていきます。
音楽はあの「危険なプロット」のフィリップ・ロンピです。
ラスト、彼女と暴力夫のキスシーンがロマンティックに流れるのですが、まぁ美しい絵図なんですが半分皮肉っぽいというか、マドレーヌというかつて純粋だった女性の哀しさも感じさせるシーンです。
そして人生の路頭に迷いかけていたシャルルにとっては棚ぼた的な部分もあるラストです(笑)
人との関りは大事にするべきだと痛感しますね(笑)
画面のレトロな質感がなんとなくアネットを連想させたのですがアネットのようなめちゃくちゃなつまらなさはなかったので安心しました。
運転手や二人組の映画としてはグリーンブックとか最強の二人に共通するものも感じました。
対話型・回想シーンで内面的に深く掘り下げていくある意味フランス映画らしい作品だとも思います。
こないだ観た「エッフェル塔・創始者の愛」は150年くらい昔の話ですからまたちょっと違いますけど、ところどころに映される凱旋門、エッフェル塔を始めとするパリ、中国系のカフェなど、等身大のパリが捉えられている印象を受けました。
車を運転する映画でも、アクション映画とは違ったインターナルな映画だったのが意表を突いたというのがトータル的な感想です。
パンフレットも売り切れてたし人気ですね

パリタクシー Une belle course
2022年 フランス 91分
監督 クリスチャン・カリオン
キャスト
リーヌ・ルノー(マドレーヌ)、ダニー・ブーン(シャルル)、アリス・イザーズ(マドレーヌ)、ジェレミー・ラウールト(レイ)
内容(あらすじ)
パリのタクシー運転手シャルルは金もなく休みもなく免停寸前という人生最大の危機を迎えようとしていた。ある日92歳だというマダムのマドレーヌをパリの反対側まで送ることとなるが、彼女はあれこれと寄り道を提案する。と共に、彼女の壮絶な人生が明らかになっていく。