ジェイク・ギレンホール 主演、2001年のコメディ・バブルボーイ (Bubble Boy) をようやく観ました。
変な髪型に奇抜な恰好していてビジュアル面からも前から気になっている映画ながら、なかなかレンタルでは見つからなかったんですけど、YouTubeレンタルにあったんですね。
内容は期待してなかったけど、漫画のような想像を超える軽いタッチのコメディで、でもなんだかなんらかの諷刺的なメッセージ性も感じて全く飽きずに一気に観れる映画でした。
それに音楽がほぼ最高ランクに近いマッチング&セレクトです。
オープニング
Blink182(ブリンクワンエイティトゥ) Dammit
アメリカのポップパンクバンドです。
とってもアメリカンなポジティブで楽し気なPVですね。
隣の女の子クロエが仲間と車に乗ってるシーンで流れるのは
MCハマー U CAN’T TOUCH THIS
MCハマーってなんか懐かしいですね。
これまたアメリカンな80年代風のPVです。
ジミーとクロエがビニール越しにギターを弾き合う瞬間から
ビーチボーイズ 素敵じゃないか (Wouidn’tIt Be Nice)
が流れ出します。
クロエがジミーに接近しようとプラスチックの管の中に入ってこようとする、まるで漫画のようなシーンでは
ジョン・オットマン (John Ottman) Girl next door
この映画の音楽は作曲家で映画編集技師の ジョン・オットマン が担当しています。
あの「ボヘミアン・ラプソディー」で作曲と編集を担当しており、アカデミー賞編集賞を受賞していますね。
クロエが男とキスしてジミーが悲嘆にくれるシーンで流れるのは
ジョン・オットマン Heartbroken
クロエが結婚するから「さよならジミー」と別れを告げるシーンでは
アメリカの歌手ジュード(jude)の King of yesterday
切な青春といった感じの曲です。
ジミーがクロエを追いかけてNYへ行こうと3日間もつバブルスーツを着て階段を転がるシーンでは
ロッキー(Rocky) のテーマ がかかります。
その後、ジミーが嬉しそうに走り回るシーンで再びかかる
ブリンクワンエイティトゥ Dammit
ジミー・・・ちゃちで安っぽいビニール風船を終始被って色んな場所に出没して走ったり転がったりするなんて本当に奇妙な絵図ですね。
地元のバス停に座っている従業員に「外に出たのは初めてなんだ。ナイアガラの滝に行きたいんだけど」。
普通に考えたらキチガイですよね。
そして風船ごとバスにひかれちゃうジミー…
そのバスからハイテンションなカルト団体が現れて怪しい教団ソングを大合唱します。
バスから降りてビニール風船で荒野をさまよい禿鷹に追いかけられるシーンでは
ブルーフランネル Havin a bad day
あまり有名じゃないのか情報が少ないですがアトランタ出身のロックバンドみたいですね。
ジミーがスリムことダニー・トレホと出会うシーンでは
マイケル・マーティ・マーフィー ワイルドファイアー (Wildfire) が流れます。
スリムの昔の女の名前がワイルドファイアー(山火事)。
胸の刺青を見てジミーが「ワイルドファイアー!美人だったんだね」と言います。
スリム…NY(ラスベガス)の街中で派手な若い女性たちに
「おい俺の相棒見なかったか、髪の毛が縮れててビニールの風船の中に入ってる。なんとか言えよ、まったく…!」
道行く人々に「誰かバブルボーイ見なかったか」と繰り返しますが、完全に不審者扱いされてて笑ってしまいます。
ジミーはまたもや唐突に遭遇したグレイテストショーマンみたいな見世物団体と別れた後
「なんでもいいからエンジン付きの乗り物を探さないと」と言って近くのバーに入りますが、そこの連中に自己紹介をした途端
「免疫がない?!みんな外に逃げろー!!!こいつは危ないぞー!!!」なんて叫ばれ大騒ぎされてしまいます。
その瞬間、棚の上にあったランプが落ち、火事が起きた瞬間にかかるのはなんと、

サ、サタデーナイトフィーバー~~~!!!!!wwwwww
バーン、ベイビー、バーン!
ディスコ、インフェ~ルノ🎵
トランプスの超有名な曲ですね。
なにを隠そうこのバブルボーイ、1976年のジョン・トラボルタ主演の映画「プラスチックの中の青春」をモチーフにしているとも言われており・・・あ、だからサタデーナイトフィーバーなのかな~なんて。
そこんとこのオマージュの仕方、まるでパルプ・フィクションですね。
「ねぇ、これってもしかして火事ってやつ?」
火事も見たことがない世間知らずのジミーです。
歌詞と状況は合ってますが洒落にならないシーンですね。
でも不思議とジミーのビニール風船に火はつかず燃えないんです。
バーで客たちにからかわれていたインド人プッシュポップと共にカレーとアイスクリーム販売の車で走って子供たちに追いかけられつつ
プッシュポップからは「シバ(神)が私を君に会わせてくれた」なんて言われる・・・また宗教かよっ!
クロエが「助けてぇー!ジミー!」なんて、なぜかジュラシックパークが登場する白昼夢のようなシーンでは
ジョン・オットマン Daydream
悪夢のようなとぼけた曲ですね。
車で牛をひいてしまって悲嘆にくれるヒンズー教のプッシュポップをバカにしたジミーが車から降ろされ、畑の中でアイスクリームを食べるシーンでは
ジョン・オットマン Cows and ice cream
この曲がこの映画のサブテーマといっても良いようです。
シュールで個性的な曲調ですが、この映画の内容を知らなければ曲名も不思議だと思いそうですね。
プッシュポップの横をスリム達が偶然通りかかるシーンでは
オフスプリング Come out and play
オフスプリングとかほんともう懐かしいのばっかなんだけど。
その時、あのハイテンションなカルト団体のバスも来ちゃってます。
その後タクシーを目指すジミーのシーンでは再び
Juda King of yesterday
全体のサントラ傾向としてはコミカルな曲と切ない曲がミックスで流れる感じですかね。
ナイアガラの滝まで行くためにはどうしても500ドル欲しいジミー、中国人だらけの店で水着の美女2人に風船ごと泥の中に投げ込まれて格闘します。これ一体なんの店なんでしょう。
ここら辺、つんざくような吹替の声がちょい耳障りなくらいにハッキリ聞こえます。
その後、ジミーの両親と車に乗っている小人のDr.フリークが静かな曲からいきなり バハメン の Who let the dog out に曲を替えて怒られてしまいます。
これもまた懐かしい曲です。
ジミーが知らないおじいさんパピーの車に乗っている時にかかっているのは
ダン・ヒル Sometimes when we touch
その後「電話あります?」と入ってビールを無理やり貰ったコンビニのレジの店員が実は強盗で・・・凝ってるなぁ、このムービーセッティング。
そしてクロエと結婚する予定のマークから「君は彼女に触ることもできないんだ。結婚したって子供も作れない。だいいち精子あるのか?!」と言われ、「精子っていうのがなんなのか僕にはわからなかった。でもこれだけは確かだ。たとえクロエに会っても僕には彼女を抱きしめキスすることすら許されない…僕は普通じゃないんだ」なんて心の中で呟くジミーです。
そこでかかるしんみりした曲が、ジョン・オットマン Rejections
父親の車から再び脱出したジミーにかかる曲はまたもや ブリンクワンエイティトゥ Dammit
監督がこの曲好きなのかな。
ラスト。
スリム、プッシュポップ、ジミーの友人、カルト団体、両親、老人パピーが一同一斉に顔を突き合わせます。
ドタバタにありがちな典型的進行です。
パピーの飛行機でようやくナイアガラの滝に来れたジミーですが、旋回しまくりの飛行機なため滝に落ちてしまいます。
その飛行機のデザインのせいもあってジブリとかのアニメのように見えるシーンです。
しっかしそんな状況にあってもまたもや助かるので、ジミーのビニールってほんとに不死身で無敵なんですね。😮
ついにクロエの結婚式に乱入し、ビニールを破るシーンにかかるのは先ほどの切ない ジョン・オットマン Reunion
でもビニールを破ったから免疫がなくなってしまい、ジミーは昏睡状態になったようです。
「あなたを愛してるわ、ジミー、ずっと愛してた。この人殺しぃぃぃ~~!!」
とクロエは半狂乱になります。
しかし、ビニールから出たジミーは死んだのかと思いきや起き上がり、母親と抱き合います。
その後「どうやら僕はまだ死んでないらしい」とクロエと抱き合います。
パンツ一丁で・・・。
そこからは展開が異様なまでに速く、クロエと結婚式を挙げちゃうのですが、そこでまた 素敵じゃないか がかかります。
う~ん。曲名そのまんまの場面ですね。
ラストシーンはそこまでに至るオールキャスト総出で、あの謎な店に居た中国人たちまで来ています。
そんなこんなでハチャメチャ、滅茶苦茶、漫画みたいな作品ですが、どこか何らかの皮肉かアンチテーゼのようなシュールなスパイス味も感じます。
ジミーって日本なら香取慎吾が演りそう(演らされそう)な感じですね。
クロエ役のマーリー・シェルトンはユマ・サーマンに似て見えるなぁ。
ジェイク・ギレンホールの髪型は歴代出演作の中でこれが一番いいんじゃないですか(笑)
これ観て以来、寝ぐせ直そうとして無理やりジェル塗ってピンピンな人とか通勤途中で見かけると「あっ…!」って思っちゃいますね。
エンドロールではそれまで劇中で流れた曲・・・Daydream、Cows and ice cream、Bus stopなどがかかり、End of the ride、Birt of bubble boy などサントラに入っている楽曲で締めます。
普通、洋画の吹き替えって幻滅するパターンが多いんですけど、こういうコメディ丸出しの作品だと吹き替えもけっこういいもんですね。
終盤がすごく短絡的というかあっさりしすぎている印象もありますが、それが下手くそなB級ギャク漫画みたいで普通にめっちゃ面白いです。バカバカしくてサイコーです。以上。
バブル・ボーイ Bubble Boy
2001年 アメリカ 84分
監督 ブレア・ヘイズ
キャスト
ジェイク・ギレンホール(ジミー)、マーリー・シェルトン(クロエ)、スージー・カーツ(ジミーの母)、ジョン・キャロル・リンチ(ジミーの父)、ダニー・トレホ(スリム)、ヴァーン・トロイヤー(Dr.フリーク)、デイヴ・シェリダン(マーク)、ブライアン・ジョージ(プッシュポップ)、パトリック・クランショウ(パピー)
内容(あらすじ)
生まれつきの免疫系の病気であるジミーは家の中にある無菌室(バブルルーム)でしか生きることができない。ある日隣に引っ越してきたクロエに一目惚れしたジミーはクロエと心を通い合わせるようになるが、いかんせんバブルルームの壁が二人を阻む。なんとしてでもクロエに近づきたいと思うジミーはついに大胆な強硬手段に出る。



