レ・ミゼラブル Les Misérables 2019 l’actuel Paris

 

 

Les Misérables est un film direct sur l’actuel Paris multiethnique.

Les Miserables is a direct film about the current multi-ethnic Paris.

 



 

コロナがいよいよ激化するかという時にBunkamuraのチケットを買ってしまい、結局払い戻しにした『レ・ミゼラブル』を4ヶ月後に観ました。

その時売れていたのは3席ほどでしたね…

私がキャンセルしたからほぼ客がいない状態だったのでは。

自粛が明けてからまずこれだけは真っ先に観ておきたいと思っていた映画です。

 

 

 

現現在進行形のパリ

ヴィクトル・ユゴー(Victor Hugo)の長編小説「レ・ミゼラブル」の舞台となったパリ郊外のモンフェルメイユ。

この街は現在、移民や低所得層が多く住み、犯罪が絶えない危険区域となっています。

ヴィクトル・ユゴーのレ・ミゼラブルは、フランス革命後の19世紀前半のモンフェルメイユ(Montfermeil)が舞台になっている有名な作品であり、貧困や闘争、荒れた社会を描いていますが、出てくるのが白人ばかりで、移民の問題などは当然描かれていませんね。

19世紀など昔のフランスの写真を見ると、白人以外が写っていることはほとんどありません。

しかし、今のパリはまるで違います。

パリだけでなくヨーロッパのほとんどの国が多民族になっている印象ですね。

だからフランス人と聞いて白人をイメージするのはもう古いといえます。

この映画の監督もマリ共和国出身の黒人です。

そんなまさしく今現在の、現在進行形のモンフェルメイユで警官をしているステファンが、イッサという少年が引き起こした事件に奮闘するストーリーですが、写し方などがドキュメンタリー映画みたいな雰囲気です。

監督自身がこの地域で生まれ育っただけにリアリティが半端ないです。

さも目の前で犯罪が繰り広げられているようで、爆音ですし、パリの危険区域のリアルが伝わってきました。

 

 

音楽に関してはサントラもとくにないようで、やはり銃声や走る音、ライオンの叫びや鞭の音、車の音などの騒音が強調されています。

物騒なムードが非常にうまく再現されています。

カンヌ国際映画祭で受賞し、アカデミー賞を初めとする数々の賞の複数部門にノミネートされた問題作でもあります。

ミュージカルのレ・ミゼラブルは、悲劇の中にも華やかさがあるのですが、同じタイトルで同じ場所が舞台でもまったく違いますね。

少しだけでもドラマティックな演出が入るのかなと思ったのですがひたすら硬派な進行でした。

ライオンを使ってイッサが脅されるシーンはとっても怖かったです。

このような映画を観るとほんと、もう時代は違うのだなぁ、2020年にもなったのだなぁと痛感します。

多民族で構成されつつある新しいパリが居心地良いものになることを願いつつも昔のパリの趣を維持していくことを願ってやみません。

 


 

 

レ・ミゼラブル   LES MISERABLES

 

2019年 フランス 104分

 

監督 ラジ・リ

 

キャスト

ダミアン・ボナール(ステファン)、アレクシ・マナンティ(クリス)、ジブリル・ゾンガ(グワダ)、ジャンヌ・バリバール(警察署長)、イッサ・ペリカ

 

内容(あらすじ)

ヴィクトル・ユゴーの名作「レ・ミゼラブル」の舞台として有名なパリ郊外のモンフェルメイユには、たくさんの移民や低所得者が暮らしており治安が悪い。

犯罪防止班に新しく加わった警察官ステファンは、地区内で複数のグループが一触即発の状態になっていることを知る。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です